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CMYK? 特色? 印刷の色について

こんにちは。三善屋の山内です。
イラストレーターの初心者講座を何回かやりましたが、今回は印刷の色について少し詳しく書きたいと思います。

印刷の基礎的な部分ですので、これからご自身で印刷手配する方や、デザイナーを目指してる方はぜひ参考になさってください。

カラー印刷

一般の方がよくつかう「カラー印刷」という言葉。
じつは業界の人はほとんどつかわず4色印刷と呼びます。

なぜ4色と呼ぶのかといいますと、一般的な印刷は4色のインクを使用して行われるからです。

C:シアン
M:マゼンタ
Y:イエロー
K:キープレート(黒)

たった4色のインクを掛け合わせて、多彩な色を表現してるんですね!
1色につき0〜100まで数値の指定ができるので、表現できる色は104,060,101色!
ただ人が認識できる色数を考えると、かなり少なくなります。

余談ですが、十数年ぶりに色々調べたら、Kはブラックではなくキープレートだと初めて知りました。これは結構ショック。
若い頃、Blueと混同しないようにKと表現したと聞きましたが、これも俗説だったようです。
でもキープレートって印刷版のことでインクじゃないよね…ブラックの方がわかりやすいし。
ブラックと呼ぶのを譲らないのデザイナーさんはいっぱいいると思うぞ!

モノクロ印刷

一般の方がよくつかう「モノクロ印刷」という言葉。
業界ではスミ1色とか1色印刷とか呼びます。

K:キープレート(黒)

黒いインクのみで印刷するということです。

CMYK

CMYK

CMYKについて少し詳しく。

CMYは色の3原色と呼ばれ、この3色を混ぜると黒に近づくことから「減法混合」や「減法混色」と呼ばれます。

ただ混ぜた色は灰色っぽく、綺麗な黒が表現できないので、黒色のインクも使用します。
それでCMYKの4色(プロセスカラー)になるんですね。

RGB

RGB

さてCMYKとは別にRGBについても書いておきましょう。

RGBは光の3原色と呼ばれ、この3色を混ぜると白に近づくことから「加法混合」や「加法混色」と呼ばれます。

テレビやモニタなどのディスプレイに使われる色の表現で、CMYKより鮮やかな表現が可能です。今、あなたはスマホかPCでこのページをご覧になっていると思いますが、これはRGBで表現されているのです!

印刷はRGBでデータを作ると印刷所にCMYKに変換されて色味が変わります。必ずCMYKに変換した印刷データを作りましょう。

特色印刷

「特色印刷」。これは印刷業界の方でないと聞きなれない言葉だと思います。

特色印刷とは、CMYKで表現できない色のインクを調合して印刷することです。特色はスポットカラーとも呼ばれます。

例えば、金色や銀色、蛍光色。こういったものはCMYKで表現することができないので、別に調合したインクが必要になります。

特色のみを使った単色刷りや、CMYKに金の特色を加えて5色印刷にすることも可能!

色の指定は、DICやPantoneなどの特色メーカーの色見本帳を参考にするのが一般的です。

まとめ

デザイナーを目指すなら知っておきたい色の基礎知識をまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。

とりあえずは、印刷データはCMYK!RGBはつかわない!特色は特別なインクだ!くらいの認識でよろしいかと思います。

ではこれにて!

この記事を書いた人

株式会社三善屋

山内 裕介(やまうち ゆうすけ)

1978年生まれ。株式会社三善屋代表取締役。
最近とあるシリーズのアニメを観たのですが、とある魔術の禁書目録より、とある科学の超電磁砲のほうが100倍面白かったわ!


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