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デザイナーが知っておきたい印刷用語16選 プレス編

こんにちは。三善屋の山内です。

前回に引き続き、デザイナーが知っておきたい印刷用語です。
今回はプレス編ですので、ぶっちゃけデザイナーが知らなくても大丈夫な用語もいくつかあります。

でも全部知ってると素敵だよね!

グラビア印刷

網点を使わず、インクの量で濃淡を表現する凹版印刷の一種。
写真集やお菓子の包装やセロハン、フィルムの印刷に使われます。版代が高いので大量印刷向き。

輪転印刷

輪転機という言葉を聞いたことはあるのではないでしょうか。
ロール状の用紙をつかって高速かつ大量に印刷できます。新聞なんかは輪転機で刷ってますね。

昔の刑事ドラマや特撮は、輪転機が動いてるシーンにタイトルがどーんと出てたような…。

製版

印刷をするための版をつくることを製版と呼びます。

印刷データ作成から印刷機に取り付ける版の作成までの工程を指します。

刷版

オフセット印刷時に使用するアルミ製版です。実際に印刷に使用する版ですね。

昔は印刷データから製版フィルムを出力し、その後刷版に焼き付けていたのですが、最近はコンピューターから直接刷版に書き出すフィルムなしのCTP刷版が主流です。

網点

オフセット印刷は網状の点によって色の濃淡を表現しています。黒いインクなら、点が小さく密度が低いほど色は白に近づき、点が大きく密度が高いほど黒に近づくわけです。印刷物をルーペで見ると細かい点が見えますよ。

ちなみに網点の細かさを線数といい、新聞なんかは60〜80と網点が粗め。一般的なカラー印刷は175線です。

モアレ

網点同士が干渉しあって縞模様が発生することです。
印刷物をスキャンした画像を貼り付けて印刷すると、確実にモアレがでます。網点のデータを網点で表現するので印刷のムラみたいなものが出てしまうんですね。
印刷物をスキャンして使用するときは気をつけましょう。

折丁

雑誌や書籍などのページ物は1枚の紙に1ページ印刷するのではなく、1枚の紙に複数のページ印刷します。この複数のページを印刷し紙を折りたたんだ状態のものを折丁といいます。
折りたたんだ後に端をカットすると冊子になるというわけですね。

折の基本としては4ページ、8ページ、16ページ、32ページです。

乱丁・落丁

製本の際、ページの順番が入れ替わってしまっていることを乱丁、ページが抜け落ちてしまうことを落丁と言います。

大事故です!

平綴じ

背から5mm程度の所に、ホチキスや糸を通して綴じる製本方式です。社内で資料を作る場合はほとんどこの製本ですね!

無線綴じ

背を糊でくっつける製本方式です。針金や糸を使用しないから無線綴じと呼ばれています。

あじろ綴じ

無線綴じの強化版?無線綴じより丈夫で開きに強いです。
背に切れ目をいれて、そこに糊をいれて固めます。

中綴じ

二つ折にした紙の折目の部分を針金で留める製本方式。
会社案内などのページ数の少ない冊子に向いてます。

背がないので、背文字とかは入れられません。

エンボス

印刷物に字や絵柄を浮き出させて立体的に仕上げる加工です。
型を作らないといけないのでお値段が割高になりますが、名刺とかに使うとおしゃれですね。

箔押し

金や銀などの箔を貼りつける加工です。
こちらも型が必要になります。高級感を演出するにはもってこい。ブライダル系の印刷物によく使われます。

PP加工

PP加工とかPP貼りとか言います。

印刷物の表面にツヤを持たせるラミネート加工の1種です。高級感も出て強度も増します。
つやがあるグロスPPとつやのないマットPPがあります。

ニス

クリヤーインキやOPニスインキ等で印刷面の表面をコーティングする加工です。

主に印刷面の保護に使われ、PPよりも低価格です。
こちらもグロスニスとマットニスがあります

終わりに

以上、デザイナーが知っておきたい印刷用語16選プレス編でした。
CTP刷版とか線数とかは、デザイナーでも知らない方がいるのではないでしょうか。
次回はマニアック編でもやろうかな(笑)

それではまた!

この記事を書いた人

株式会社三善屋

山内 裕介(やまうち ゆうすけ)

1978年生まれ。株式会社三善屋代表取締役。
ドラクエウォーク楽しすぎです。時間あったらすぐランニングにいきたくなるゲームですねえ。


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