こんにちは!ライターの前田かすみです。
「起業したいけど、成功できるか心配」
「どうすれば起業に成功するか教えてほしい」
とお悩みの方に、失敗例をもとにした起業成功のコツをご紹介します。
【本記事でわかること】
- 起業に失敗する理由
- 起業に向いていない人と解決策
- 起業を成功させるコツ
これから起業予定の方は、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
起業に失敗する3つの理由
起業した会社の7割が失敗するとも言われる現代。なぜそれほどまでに定着が難しいのでしょうか。
- 業績不振
- 人間関係の悪化
- 資金管理不足
本章では、実際の失敗事例をもとに起業に失敗する3つの理由を紹介します。
業績不振
業績不振は起業に失敗する大きな理由になります。
【起業に失敗した例】
起業のために多額の初期投資が必要なので資金調達したが、その後の運転資金を考慮しておらず、資金が不足した。
運転資金の不足により仕入れに影響が出たため、業績不振になり倒産した。
業績不振になる原因はほかにもさまざまな要因がありますが、資金が足りないと事業の根幹に影響が出るだけでなく、会社の雰囲気も重くなります。
人間関係の悪化
友人同士や知人同士で起業する場合、人間関係の悪化により事業が失敗するケースもあとを絶ちません。
【起業に失敗した例】
友人同士で起業し軌道に乗ったものの、お金や地位について話がまとまらなかった。
最終的に片方が裏切り、メンバーを引き連れていなくなってしまった。
どれだけ親しい間柄でも、お金や権力が絡むとトラブルが発生する場合もあります。
資金管理不足
起業が失敗する原因のひとつとして「黒字倒産」があげられます。黒字倒産とは、売り上げが上がっているにもかかわらず、現金が不足して倒産することです。
【起業に失敗した例】
化粧品を販売する会社を運営。500万円売り上げたが、購入者からの支払いが滞っており手元に現金がほとんど残っていなかった。
売掛金の回収が間に合わず、必要な支払いができずに倒産。
商品やサービスが売れてから、売掛金が入金されるまでには1〜2カ月のタイムラグがあります。
すぐに現金が手に入るわけではないため、売掛金の回収サイクルや支払いスケジュールを調整し、支払いの余力を正確に管理しましょう。
こんな人は向いてない|起業に失敗する人の特徴
起業に失敗しやすい人の特徴をまとめました。
- ビジネス感覚がない
- 起業がゴールだと思っている
- 資金計画をたてられない
- 人の言うことを聞かない
- 人を信じすぎる
もし自分に当てはまっていれば、起業するまでに改善を目指しましょう。
ビジネス感覚がない
ビジネス感覚がない人は、起業しても失敗する傾向があります。
起業するとあなたは経営者です。会社の方針に従って仕事をする会社員とは異なり、自分で事業の方針を決定しなければなりません。
さらに経営に関する数字を管理し、マーケティングにも気を配る必要があります。そんな状況で代表者にビジネス感覚がなければ、起業しても難しいかもしれません。
ほかの誰も責任を取ってくれないというプレッシャーもあるなか、うまく経営するのは至難の業ともいえます。
起業がゴールだと思っている
起業を目指す人のなかには「起業がゴールだ」と思っている人も一定数います。その場合、起業後に方向性を見失ったり、起業に時間と体力を費やしてしまったりして余力が残らないことが考えられます。
しかし実際には「起業して何をしたいか」が大切で、起業はその過程でしかありません。 長期的なビジョンを持って起業を目指しましょう。
資金計画をたてられない
資金計画があいまいだと、早い段階で運転資金不足に陥りかねません。起業する上で資金計画はとても大切です。
起業までに必要な資金・ 起業後に必要な運転資金を正確に把握し、あらかじめ余裕を持った資金計画を立てましょう。
人の言うことを聞かない
「人の言うことを聞かない」つまり「自分の都合のよいように解釈する」人は起業に失敗しがちです。
「自分が正しい」と思っていると周りからのアドバイスを聞き入れられず、主観的にしかビジネスを進められないためです。
顧客やユーザーの視点とのズレが大きくなると、業績不振にもつながります。 周りの人の意見をもらって、柔軟に対応するように心がけましょう。
人を信じすぎる
人を信じすぎてしまう人は注意しましょう。
起業を目指す人・起業間もない人に、うまい話を持ってくる悪徳なコンサル会社も存在します。
起業に対する不安や焦りから話を信じてしまい、高額なコンサル料を支払ったにもかかわらず内容の薄い話しか聞けなかったというケースもあります。
残念ながら、上記のようなスキを狙った詐欺もあるため、本当に信頼できる相手かどうかを見極める必要があります。
起業を成功させるための3つのポイント
これから起業する人のために、成功させるためのポイントを3つ紹介します。
- 小規模なビジネスから始める
- もうかる市場を探す
- 起業準備を綿密に行う
過去の失敗事例をもとに、より成功する可能性が高い方法を知っておきましょう。
小規模なビジネスから始める
起業するにあたって、いきなり大きなビジネスをするのは危険です。
小規模で低リスクのビジネスを始め、目標とするビジネスに到達するための資金集めや生活費の確保を目指しましょう。
大規模なビジネスを始めたとしても、事業計画通りに進むことはほぼありません。
「トラブル発生時に対処できない→資金繰りに失敗した→倒産してしまう」という結果にしないためにも、まずは小規模なビジネスでコツコツと収益を上げる姿勢を大切にしましょう。
もうかる市場を探す
競合が少ない「もうかる市場」を探すことも大切です。
たとえば、競合が多いWeb メディアを運営したとしても、ほかに埋もれてしまっては収益化が見込めません。
ある程度の規模があり、将来性が見込める「ニッチな市場」を探しましょう。市場を独占できれば、事業も軌道に乗るでしょう。
ただし、将来性がない市場を選ぶと収益の可能性は低くなる一方です。右肩下がりの傾向がある市場には参入しないよう、現在と将来の需要について数字をもとに分析しましょう。
起業準備を綿密に行う
起業すると決めたら、頭の中のアイディアを文章に落とし込み、具体的な計画を立てましょう。検討ができていない部分・詰めが甘い部分をはっきりさせ、事業化に向けた行動を明確にします。
- 資金を準備する
- 事業内容を明確にする
- 経営責任・目的を明確にする
金融機関からの支援を利用する際にも事業計画は欠かせません。
起業後の舵取りのためにも、お金を用意するためにも、事業計画はとても大切なのです。
まとめ
起業を成功させるためのポイントは、すべて「起業準備」の段階にあります。
早く独立したい・起業したいと浮き足立っているときこそ、しっかりと計画を練って、失敗しない事業を確立させましょう。
ヒトノワでは、さまざまなジャンルの経営者が月に1回ビジネスミーティングを実施しています。
経営者と仲良くなりたい・話してみたいという方はぜひお気軽にご参加ください。
この記事を書いた人
前田かすみ(まえだかすみ)
関西の山奥在住Webライター。販売職・ECを経験し、フリーのライターに転身。 ハリーポッター/ジブリ/サッカー日本代表/田舎をこよなく愛するアラサー。