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経営者が感銘を受けた本とは!?推奨の本5選

日々のお仕事お疲れ様です。コースケです。

今回は筆者がサラリーマン時代に、仕事でかわいがっていただいた取引先の社長さんや、出資者の大株主さんなど、ビジネスで成功された方々に「感銘を受けた本ってなんですか?」と質問した際に教えてもらった話の中から関連のある本をピックアップ。

前職は特殊な業界で働いており、経営者の方々とお話することが多く、「こりゃラッキー」と言わんばかりに、普段この人たちはどんなことを考えているんだろうと、飲みの誘いなどはどんな日でも、どんな時間でも出向いておりました。

実際経営者の方に好きな本を聞いても「なんか頭の中をのぞかれるみたいで言いたくない」なんて言われてしまうことも多々ありましたが、基本成功を収めた経営者さんて優しいんですよね。

結局のところ「若いころはあの本を読んでた」とか「あの人の本は面白い」「あんな何百年も前に生きてた人に負けたくないよな」なんて話を色々と教えてくれました。

では早速ご紹介です。

吉田松陰の名言100

吉田松陰の名言100

出典:紀伊國屋書店

著者:野中 根太郎

出版社:アイバス出版

発売日:2014/09/26

やはり吉田松陰を推薦する方は多かったです。高杉晋作や伊藤博文といった幕末から明治の有名人達を門下生とし、非常に優れた教育者として有名な方。改めてここで吉田松陰のことを書く必要はないでしょうし、皆さんも色々と吉田松陰の名言を目にしたこと、もしくは歴史の教科書で自画像を見たことはあるでしょう。

1859年生まれで没したのは1859年。30歳です。つまり20代でWEBで検索すればいくらでも出てくる名言を残しているということ。

私の20代…

そんな話はさておき、同著はタイトル通り吉田松陰の名言を100個記載し、その名言が記された書などが記載されております。

吉田松陰の言葉に何も難しいことはなく、「そうだよな」と思える言葉ばかり。でもどこか忘れていたなぁと思えるものが多く、迷ったり落ち込んだりした時に、ふと読み返したくなります。

《思うことありて未だ達せず、為すことありて未だ成らず、是に於て憤排して学に志し、而して師を求む。是れ実事ありと云ふべし。》

こうしたい!と思ってても出来ず、こうなりたい!と思っててもまだなれてない。そうなって初めて師匠を求めることが必要。ただただ師匠を求めたって意味がない。 みたいな話でしょう。

質問するときに自分の答えをもってないで「どうすればいいですか?」と聞いても自分の成長につながらないというような意味もあるでしょう。

よく上司が使いそうな内容ですね。

吉田松陰の言葉を色々と読んでいると、世間に出回る名言と同じ意味のものが多いです。例えば

《国善く寇を退けば則ち民蘇り、身善く病を除かば則ち、勢振ひ、体安かならば気旺なり。勢振はば天下に強敵なく、気旺なれば天下に難事なし。》

敵を退けると民がよみがえるし、病気をなくせば体がよくなって心も元気になる。元気になればどんな強敵がいても怖がることなく、やりたいことができる。

みたいな話ですが、これ短く言うと

元気があれば何でもできる!!

アントニオ猪木さんが吉田松陰の言葉からとったのかどうかは知りませんが、道を極めた人たちは似たような思考に落ちつくのでしょう。

本を紹介しておいてなんですが、吉田松陰の言葉について解説している本は、この本だけではありませんので、どの本でも構わないので是非一度目を通すことをオススメいたします。

男の器量-「大物」になる法-

男の器量-「大物」になる法-

出典:三笠書房

著者 :童門 冬二

出版社:三笠書房

発売日:1992/09/01

武将や過去の偉人の本を読まれている方であればこの著者はご存じでしょう。童門冬二氏。 東京都に入庁して目黒区の区役所で働きその後東京都立大学理学部の事務長だったり、広報室の室長や政策室長など、様々な役職を歴任されてきた方。美濃部都知事が退任した時に退職して作家一本になっております。

都庁で長く働き要職についてきた同氏。当然働く人材に関しても優秀な方が多かったでしょう。優秀な方々をまとめ、そして都庁で出世してきた方ですから人間管理と組織学について机上の空論ではなく自身が身をもって経験してきています。

そんな童門冬二氏の同著。サブタイトルが「『大物』になる法」となっております。そでに記載されている文章は

あなたは今よりもっと骨太な男になる

“ここ一番”の勝負に絶対勝てる人間はどこが違うか。

ささいなことに動じない度胸と度量。とっさの機転。

人を魅きつける包容力……それこそが男の魅力、

一生かけて手に入れる財産だ!

そのための「極意」がここにある!

~男の器量から引用~

組織で働く人というよりも、すべての人にとって人生でどう立ち回るべきかという話を、過去の偉人達の話を例に上げて解説している本。 過去の偉人の話をたくさん出版されている同氏らしい本です。

私が同著の中で一番読んでいただきたいのが「あとがき-自分を鍛え直す人間学-」です。

男の生きざまが改めて問われている。という言葉から始まるあとがき。読めば読むほど今でも通じる話が記されています。

追い込まれた時にどんな行動に移すかが非常に重要で、それはつまりその人間における危機管理の方法だとおっしゃっています。

人生崖っぷちに立つことは一度だけではなく、何度も訪れます。その時にどう立ち振る舞うか。自分の言行に責任を持ち、逃げたりせずに人のせいにしない勇気を保つのが大事とのこと。

昨今何か失敗した人が袋叩きに合うようなことも多く見受けられます。しかし同じ失敗でもその後の行動で許されたり、はたまたまったく許されなかったり。違いは何かは様々だとは思いますが、その方々の崖っぷちに立った時の危機管理能力の差なのかもしれません。

危機だけの話ではなく、何かしらの決断をしなければならないことが人生には何度も訪れます。その一助になるような考え方を教えてくれる素晴らしい本。ビジネス書をお探しの方にも、歴史好きな方にも読んでいただきたい一冊。

そしてJ.F.ケネディが日本の政治家でもっとも尊敬する人として名前を上げた「上杉鷹山」についての本もオススメです。

なお、余談ですが、この本を教えてくれた某経営者さんは、あることが理由で某有名雑誌に袋叩きにあいました。しかし、この本を読んでいたからかどうかはわかりませんが、大事には至らず今も第一線で活躍されております。

田中角栄流「生き抜くための智恵」全伝授-

田中角栄流「生き抜くための智恵」全伝授

出典:KKロングセラーズ

著者:小林吉弥

出版社:KKロングセラーズ

発売日:2012/01/25

吉田松陰、武将と続いて3冊目は田中角栄元総理。実際この本を勧められた訳ではなく「田中角栄のことについて読め」と言われた中、古本屋で見つけたのがこの本でした。

20代前半、取引先の会社が新潟にお店を出すということで出張したことがありました。出張といっても非常にお世話になっている社長さんと副社長さんだったので、自費で店舗開店のお手伝いをしようと思って新潟にいきました。

初めて新潟につき、迎えに来てくれたお二人の車に乗り、店舗にいくのかと思いきや、「とっておきのお店に連れてくよ」とのことで新潟で一番好きな食事に連れて行ってくれました。「会社が休みの日に新潟まで来てくれて本当にありがとう」と、連れてってくれたのがラーメン屋さん。

実は外でラーメンを食べることが好きでなく、カップラーメンで十分と思っていた私でしたが、そのラーメン屋で食べてから一気にラーメン好きになり、その後一時期は毎食ラーメンという状態になったほど最高の一杯。もう閉店されてしまいましたが、中華そば来味というお店。

ちょっと話が脱線してしまいましたが、その道中、非常に驚いたのが道の広さ。そして広いだけではなく車線が多い。さらに信号が横ではなく縦。社長さん曰く「すべて田中角栄さんのおかげ」と言われておりました。

当時は名前だけしか知らず、その後何年かしていろいろな経営者の方から田中角栄さんの話を聞いたことで本を読んだ訳ですが…ものすごい総理ですね。人の心をつかむのが上手く、なるべくしてトップになった方に思えます。

感銘をうけ私も少しでも真似しようと思い会社で働く部下の家族の名前と誕生日をすべて覚えて都度声掛けとプレゼントをと思いましたが、全然できませんでした…。

ただ未だに冠婚葬祭での立ち振る舞いだけは人間として見習おうと思っております。

読んではいないのですが、やはり田中角栄元総理の本なら、最後の秘書朝賀昭さんにインタビューをして書籍化した「田中角栄 最後の秘書が語る情と智恵の政治家」が良いかもしれません。

ただ入口としては今回紹介した本で十分ですし、古本屋で売っている田中角栄元総理の本ならなんでもいいでしょう。

余談ですが、ラーメン屋を紹介してくれた社長さんと副社長さん。元銀行マンで元からすごいお二人でしたが、副社長さんは今では1000億以上の売上高を誇る会社の社長。そして社長さんは…相変わらず表に顔を出さずですし、あの件で色々と大変だったと思いますが、非常に仲の良いお二人でしたので変わらず一緒にやっていらっしゃるのでしょう。

プリンシプルのない日本

プリンシプルのない日本

出典:新潮社

著者:白洲 次郎

出版社:新潮社

発売日:2006/05/30

だいぶ長くなってしまったのでここからは短めに紹介。

続いて戦後日本の立役者である白洲次郎さんの本。こちらも本というよりも白洲次郎さんを教えてくれたと言った方が正しいかもしれません。

戦後のGHQの要求に対して主張すべきところは頑強に主張し「従順ならざる唯一の日本人」と言わしめた人物。マッカーサーに対して怒鳴りつけたという逸話も有名ですし、一次資料がなく結構謎の人物として言われることも多いです。理由は知りませんが「日本のラスプーチン」なんて言われていたこともあるそうです。

通商産業省(のち経済産業省)を設立するなどもの凄い人物で、神戸の中学を卒業後にイギリス留学しケンブリッジ大学を卒業するなど、かなりハイカラだったのでしょう。

白洲次郎を信奉している社長さんに薦めてもらったのが同著。

「孫子の兵法」がわかる本

「孫子の兵法」がわかる本

出典:三笠書房

著者:守屋 洋

出版社:三笠書房

発売日:2017/05/17

私が持っているのは2004年出版の本なのですが、出版社の三笠書房にはこの新書だけ載っておりました。昔のものは多分古本屋さんで安く売っていると思います。

孫子については改めて記載する必要はないでしょうね。孫武がまとめた孫子の兵法を例に話を上司から説明されたことがある方は少なくないでしょう。

とはいえ、実践するのは本当に難しい。

彼を知り己を知れば百戦殆からず

何度も聞かされた言葉であり、むしろ何度も言ってきた言葉なので頭ではわかっていて、時間に追われたりするとどうも頭からポンと抜けてしまうことがあります。

さいごに

今回ピックアップしたのは5冊。しかし本というよりは「人」ですかね。

今回紹介した本だけでなく、本の名称よりも「レイクロック」「稲盛和夫」「瀬戸内寂聴」「武田信玄」といった実際にいらっしゃる(いらっしゃった)方の名を言う方もいれば、漫画の「サンクチュアリ」「ワンピース」などをいう方も。

テクニック面の本を薦める方はほぼいなく「考え方」や「生き方」の部分。人それぞれ考え方の違いはあれど、その経営者の方が何を大事な部分として考えているかの一端が見えるような気分になりました。

まさに「頭の中をのぞいた」気分になれる本でした。

是非気になったら読んでみてくださいね。

この記事を書いた人

コースケ

コースケ

渋谷区在住。 やりたいことが多く様々なジャンルの仕事をしており、仕事内容を聞かれる度に答えに絶賛困り中。 今はWEBサイトの企画から運営全般を行ったり、全国にFC展開を行っている企業のお手伝いなどで生活してます。


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