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金なし!コネなし!技術なし!デザイナー起業のススメ

こんにちは。三善屋の山内です。
起業ってとてもハードルが高いような気がしますよね。私も起業する前はそう思ってました。
それが実際起業してみると、特に大きな苦難もなくもう8年。会社としては5期目を迎えます。

今回は、私の体験談と考え方を織り交ぜながら、起業のススメのお話をしたいと思います。
起業を考えているwebデザイナーさんやグラフィックデザイナーさんの後押しになれば嬉しい限りです。

最初に断っておきますが、私は目標をがっつり立てて、熱血的な営業をするタイプではありません。

どちらかというとサボりたいほうです。夢だ希望だと熱く語り、目を輝かせるタイプでもありません。夢といえば楽してお金を稼ぐことです。仕事さぼってゲームしたい。アニメ観たい。ギター弾きたい。

そんな人間でも起業して食っていけますよというお話。

起業のメリットとデメリット

一人で起業する前提で話をします。

デザイナーが起業するメリットはやはり自分の裁量で仕事ができるところでしょう。
また一般的な会社員のデザイナーさんよりは1時間あたりの単価は高いといえます。
効率よくお金を稼ぎ、時間の自由を手に入れるなら起業です。

一方デメリットは、仕事がないとお金がはいってこないこと。
またお客さんに振り回されると会社員以上の地獄を見ます。夜中までやらされたり…お金がなかなか支払われなかったり…。
自分と仕事とお金を上手くコントロールしないといけません。

起業にかかる費用

デザイナーが起業にかかる費用といえば、PC代(20万程度)、周辺機器代(5万くらい?)、アプリケーション代(月額5千円程度)、フォント代(年間5万円)、通信費(月額2万円くらい)でしょう。

最近の校正はPDFが増えているので、インク代などの印刷代もあまりかかりません。

作業は自宅ですればよいので、開業資金30万程度、月に3〜4万+生活費を稼げば赤字にはなりません。ラーメン屋作るより遥かに起業しやすいです。

じゃあお金ない人はどうするか?
家族に借りよう!貸してくれないなら貯めよう!
ラーメン屋の開業資金1000万以上に比べたら安い安い!

軌道に乗るまでどうするか

実家にいる人、実家に住める人は絶対に頼ったほうがよいです。バイトは時間の無駄です。

しかし、どうしても生活費を捻出しないといけない人は多いと思います。
私も起業したてのころはラーメン屋さんでバイトしていました。20時〜2時までで普通に月10万以上稼げますからね。

大事なのは昼間の時間をあけることです。お昼に急ぎの対応ができなかったり、連絡がつかないと信用度は下がります。

夜なら電話に出なくてもお客さんは文句言いません。

技術はなくても起業はできる

技術を完璧にしてから起業をしようとしている方はよくいます。
あと3年勤めたら起業しようとか。

実は私がwebを学んだのは起業してからです。20歳くらいの時にお遊びでしょぼいサイトを作ったことくらいしかありませんでした。

ですので当初は必死にGoogle先生と格闘しながら作ってましたよ。
デザインもコーディングも切羽詰まってやると飛躍的に伸びます。会社でDTPやってもデザイン力はつかないよ。実戦あるのみ!

いいデザインが出せなくて、契約打ち切られたらどうしようと思うかもしれませんが、デザインなんて相性です。

多少失敗しても、気が合うお客さんはずっとお客さんでいてくれます。自分の技術なんて気にしないで、失敗を恐れず早く動いた方が最終的には伸びると思います。

営業のしかた

私は起業して絶対にやらないと心にきめていることがふたつあります。

飛び込み
テレアポ

実はどちらも勤めていたころやったことがあります。迷惑がられるのがダメなんです。楽しくない。200人に迷惑かけて1人成約して感謝されても嬉しくない。ま、合わなかったんですね。

ですので、私の営業は基本「紹介狙い」です。

起業当初は仕事をくれるお客さんなんていないので、いろんな交流会に顔だしてました。
蒔いたタネが実るのに時間はかかりますが、全くストレスはかかりません。

もちろん交流会でwebサイトつくりましょうと売り込みもしないです。ほんとはもっとガツガツいったほうがいいのでしょうけど、好きなように働きたいから起業したんですよね。

そして理想の交流会を作りたくなって、出来たのがヒトノワビジネスミーティングなのです。

気をつけていること

仕事をするにあたって気をつけてることを色々と書いておきます。
営業の経験がないデザイナーさんには参考になるのではないでしょうか。

即レスを心がける

仕事できる人はみなメールや電話の返事が早いです。
返事が早いだけで仕事できると思われますので、即レスは徹底したほうが何かとお得です。

連絡もタスクのひとつですからね。忙しい時ほどタスクはすぐ減らすのが大事です。

よく制作中は集中しないといけないから連絡できないという方がいますが、集中力なんて30分、長くても90分しか持ちません。気分転換に返信しちゃいましょう。

契約書を交わす

グラフィックデザイナーやwebデザイナーは契約書を交わすことがあまりありません。
これはトラブルの元ですので、契約書は交わしましょう。

契約書の作成が大変ならば、メールで印刷の仕様、部数、納期、取引条件等必ず証拠を残すようにしましょう。

特に追加料金の範囲と校正回数に関してはキチンとしておかないとエライ目に合います。

仕事を安く受けない

技術に自信がないときは、勉強のため、実績のために安くやるのは良いと思います。

ある程度のスキルがあるなら、値下げは不要です。

お客さんは安くやっても感謝しないことがほとんどです。
どうしても安くやる場合は、納期をもらったり、1ヶ月通してまとまった仕事をもらうなり、何かしら好条件をつけてもらうべきです。

初対面で絶対に遅刻をしない

結構、初対面の商談で遅刻する人がいるのですが、これやるともう仕事来ないと思った方がいいです。少なくとも私は絶対に依頼も紹介もしません。

たった1回のミスで、約束を守れない人というレッテルを貼られるので、現地には30分〜1時間前につきましょう。早く着いても出来ることは結構ありますからね。

嫌いな人とは付き合わない

これは本当に大事なことだと思います。
嫌いな人と取引してもストレスなだけです。お互い楽しくありませんし、長期的な取引にはなりません。時間の無駄です。

最近では1回目の商談でわかるようになってきました。あ、こいつめんどくせえなって(笑)

嫌いな人より好きなひとに力を入れた方が、絶対に自分のためになります。

まとめ

デザイナー起業のススメ、いかがでしたでしょうか。
まとめると、

・少ない資金で開業可能。借りるか、貯めよう!
・やばかったらバイトしよう!
・技術はなくても起業できる。やりながら学べばいい!
・人脈なくても交流会に足繁く通えば、仕事はくる!

そういえば、交流会によく顔だしてる人で倒産したとか、あまり聞かないんですよね。
人付き合いを絶やさず、感謝を忘れず、きちんと仕事していれば飯は食えるということだと思います。

私は起業家を応援してますので、よければ相談等どしどし送ってくださいね!
きっとヒトノワのメンバーも応援してくれるでしょう。

最後に一言。
「動いていれば食っていける」
それではまた!

この記事を書いた人

株式会社三善屋

山内 裕介(やまうち ゆうすけ)

1978年生まれ。株式会社三善屋代表取締役。
最近はベランダ菜園と観葉植物にはまりだす。妻が育てているゴーヤの雌花をみつけては、受粉させて楽しんでいる。


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