こんにちは。三善屋の山内です。
印刷用語ってわかりづらいですよね。未経験の人が印刷業界に入ると、外国語レベルに何言ってるかわからないそうです。
今回は最低限知っておきたい印刷用語をまとめてみました。印刷業界でないひとも、印刷をお願いするときに役にたつかも!?
オフセット印刷
印刷といったらこれ。現在の印刷方式の主流で、印刷機はかなり大きめです。
特徴としては、高品質で部数が多くなればなるほど1枚あたりの単価が下がります。
4色のインクを使うのが一般的。
印刷機は買うと5000万円以上かかるそうで、私の前いた会社は印刷事業を始めるのに1億円くらいかけてました。
印刷屋はじめるって大変ですね…。
オンデマンド印刷
出典:富士ゼロックス株式会社
オンデマンド印刷は、会社にあるプリンターをでかくしたくらいの認識でよいと思います。
当日受け取りなど短納期が可能で、1枚あたりの単価は、100部以下の小部数ですと割安ですが、大部数となるとオフセットの方が安いです。
液状インクではなくトナーを使うので、品質はオフセットより劣ります。
原稿
印刷物に載せるテキストや、写真やイラストを原稿といいます。
原稿や印刷データを印刷会社に渡すことを入稿といいます。
校正
印刷物に記載されている文字や色、体裁などに間違いがないかチェックする作業です。
校正というとただの間違い探しですが、校閲となると文章の内容が正しいかどうか事実確認をする作業になります。
初校
デザイナーや印刷会社に印刷物をお願いした時、一回目のデザイン案もしくは編集内容を確認する作業が初校です。最初の校正という意味ですね。
2回目の確認作業を再校、3回目を三校と呼びます。
弊社の最高記録は十三校です(笑)。
校了
編集内容に問題がなく、印刷しても良い状態になることを校了といいます。校正が完了した状態ですね。
デザイナーは、お客さんが校了にしたという証拠を必ず残しましょう
印刷所やデザイナーの責任で直して校了にする、責了という言葉もあります。
朱字(あかじ)
校正紙に修正指示を赤色のペンで書きこむことを朱字(あかじ)といいます。
赤字と書くと縁起が悪いから朱字と書くとか。
校正紙が真っ赤で返ってくるとデザイナーは少し嫌な気分になります。
ちなみに疑問は鉛筆で書きます。
ラフ
デザインの方向性を確認するための、簡単なデザイン案です。
会社によってはラフつくらないとこもあるかな?
ラフがそのまま校了になるとデザイン会社はガッツポーズです。
カンプ
デザイン案を会社のプリンタなどで出力したものです。
最近はPDFで校正出しすることが多いので、カンプもあまり出さなくなりましたね。
しっかりしているところはカンプの出力代も請求します。
イラレ
Adobe Illustratorというソフトウェア。通称イラレです。
基本的にはイラストを作成するソフトですが、ペラ物の印刷物(ページ数のない1枚の印刷物)は、ほとんどがイラストレーターで作られています。
いわゆるページ物、書籍とか雑誌を作るのは苦手です。
フォトショップ
Adobe Photoshop。画像編集ができるソフトウェアです。
トリミング、色補正、合成などの写真加工だけでなく、イラストやアニメも描けます。
加工技術さえあれば、あなたを超絶美人(又はイケメン)にすることも可能。
このソフトのせいで、知り合いのカメラマンが「写真は真実を映さない」と申しておりました。
インデザイン
Adobe InDesign。ページ物の印刷物を作成するための文字組版ソフトウェアです。
書籍や雑誌など、何十ページ何百ページもあるような印刷物の編集・管理に優れています。
イラレで百ページものを作ろうとしたら、大変すぎてデザイナーは死ぬでしょう。
終わりに
以上、最低限知っておきたい印刷用語12選でした。
今回は打ち合わせに使いそうな用語を中心にまとめましたので、クライアント側も知っておくと制作の進行がスムーズになると思います!
それではまた!
この記事を書いた人
山内 裕介(やまうち ゆうすけ)
1978年生まれ。株式会社三善屋代表取締役。
ドラクエウォークは迷わずインストールしました。おかげさまでコンビニに行く回数が増えました。