やまこです。
わが家の猫コタがFIP(猫伝染性腹膜炎)を発症し、約2週間インターフェロンとステロイドを投与しました。
しかし、日に日に弱っていくコタを見ているのが辛く、今ある唯一の治療薬MUTIANの投与を始めることにしました。
わが家のMUTIAN投与を始めるまでの経緯と投与後の経過をまとめました。
MUTIAN(ムティアン)とは
MUTIANとは、中国の動物医薬品会社が販売しているFIP(猫伝染性腹膜炎)の為のお薬です。
日本では未承認ゆえサプリ的な扱いにも関わらず、余ったからと言って譲渡禁止などいろいろ制約がある面倒な代物。
そして保険もきかず、とんでもなく高額なのです。
うちのコタは1日当たり600mgの投与で16,800円かかっています。症状と体重によって投与量は変わるので、体重が増えたらもっとかかってしまう予定。
これを84日続けなければならないので、通院診療費も合わせるとざっと150万円くらいでしょうか……。でも、コタを助ける方法はこれしかありません。
MUTIAN投薬について家族会議
そうは言ってもMUTIAN代金がお高すぎる……。
私と夫で、腹を割った話し合いです。
「治るかわからない未承認の薬に150万円って、どうなの?」
「言いたくないけど、150万円あったら何匹も猫が飼えるよね……」
「一番こわいのは個人輸入して輸送中にコタが死ぬことだ」
「個人輸入したらニセモノだったという話もあるらしい」
「MUTIAN諦めるなら、安楽死……?」
「安楽死は人間のエゴな気がする」
振り返ると何とか諦めようと、しっくりくる理由を見つけようとしていたのかもしれません。
コタが虹の橋を渡ったとして、その後に別の猫をもらってきたらそれはそれでかわいいと思うのです。
でも、またコタ級の猫に巡り合えるかどうか考えるとそれはなかなか難しいかな、と。
なんせ一緒に暮らしたい猫を探して5年かかりましたから。
なのでMUTIANに賭けることにしました。もし、これでダメだったら諦めもつきます。
だってコタは家族だから!!
MUTIAN84日分まとめ買いの必要はない
MUTIANの輸入には時間がかかると聞いていたので、なんとなく「84日分まとめ買いしないといけない」と勘違いしていました。
もし、わが家と同じく「個人輸入は心配」「まとめ買いしても途中で死んじゃったら薬もお金も無駄になる」と思って、投与に踏み切れずにいるなら、大丈夫!
すぐに数日分ずつ貰える方法があります!
それはMUTIAN協力病院です。(病院の一覧はMutian ASIAで確認できます)
病院に在庫があれば、診察後に的確な量を数日分づつ購入することができます。
うちはたまたま電車で行ける範囲に協力病院があったので、そちらにMUTIANの見積もりと再診察をしていただきました。
血液検査の結果から症状の進行具合とMUTIANに関することをくわしく説明していただき、とりあえず1週間分のMUTIANをいただいて帰ることができました。
協力病院の数はまだまだ少ないので誰でもすぐにできる方法ではありませんが、取り急ぎ数日分を一番早く入手できる方法なので検討の余地ありかと思います。
MUTIAN投与2週間の経過
2020/8/31
MUTIAN投与にあたり協力病院で改めて診察してもらいました。
その結果、ウェットとドライの混合タイプと判明。腹水の他にリンパが腫れておりよくないとのこと。しかも2週間前に診断を受けた時より症状が進んでいる中期の状態。
通常の2倍のMUTIANが必要な、めっちゃお金がかかる状態でした(涙)
とりあえず1週間分のMUTIANカプセルとピルガン、水を口にいれる為のシリンジをもらい、また1週間後にうかがうことになりました。
MUTIANは毎日決まった時間に飲ませなければならないので、わが家では確実に家にいる夜中0時に決めました。そして毎朝の検温と体重測定がこれからの日課です。
お会計:162,690円!!!!!!
2020/9/1~2020/9/7
体温:40.2度→38.6度
体重:ほぼ2.8Kgキープ
最初の数日は熱が下がらなかったり、下痢が激しかったりとMUTIAN効いてないのか心配な状態でした。しかし、後半には熱は38度台になり、下痢も治まって、食欲も出てきました。
そして7日目には、今まで寝てばっかりだったコタが走り回るように!
薬が変わるだけでこんなに違ってくるなんてと、感激!
9/7に病院で再度検査してもらうと、正常値ではないけれど貧血は少し改善されていました。
ただ、A/G比はさほど変わらず、肝臓の数値も悪いとのことで、肝臓のお薬ウルソ1錠が毎日追加となりました。
お会計:131,530円
22020/9/8~2020/9/14
体温:ほぼ 38度台前半
体重:2.5kg~2.8kg
早朝に透明な液体を吐く日がありました。
MUTIAN投与の前後1時間はごはんをあげられない都合上、お腹がすいて吐いている可能性があったので、早朝コタに起こされ次第あげるようにしたら吐くことはなくなりました。
気が付くとコタのお腹のポンポコリン状態がなくなっていました。体重は2.5kgと今までで一番軽くなった日がありましたが、それもこれも腹水がなくなってきている証拠です。
9/14にMUTIAN投与2週間経過の検診に行くと、肝臓と貧血の数値がよくなっていました。
ただ、成長期にも関わらず体重が増えていないので、これからはごはんの量を記録してくださいと指示あり。
偏食気味でカリカリを全然食べないんですよーと相談したらば、2日間持続する食欲増進の薬を飲ませてくれました。
お会計:161,120円
MUTIANの感想
コタを連れて行った病院で同じ日にFIPの猫ちゃんを連れてきている方がいたり、知り合いの猫もFIPだったりと、FIPはもう珍しい病気ではないように感じます。
MUTIANについてはまだ2週間しか投与していないので、まだまだ助かるかどうかは分かりません。
それでもあえて言うなら「たとえ今だけでも元気なコタに戻してくれてありがとう!」です。
どうしても高額ゆえに涙をのんであきらめる方も多いと思うので、はやく手が届きやすい薬になる日が来ることを望むばかりです。
猫との毎日をブログで公開しよう
FAN BLOG
この記事を書いた人
やまこ
ロードバイクは2017年11月にしまなみ海道を渡るために購入。
弱虫ペダルで好きなキャラは青八木君。
乗っているロードバイクはcanondale CAAD12。
ロードで走るなら、山より平坦が好き。