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ヒトノワの交流会

「FPの新たな成功モデルをつくる」たかしまFPサービス代表 高島健

こんにちは。ヒトノワ編集部の平澤です。
ヒトノワビジネスインタビュー、第6弾です! 今回はファイナンシャルプランナーの高島健さんにお話を伺うことができました。

ファイナンシャルプランナーというと、保険業や金融関係の人が取得する資格というイメージですが、それのみで生計を立てるには、どのようなお仕事をするのか?

花粉症でおつらい中、一生懸命お話をしていただきましたので、ご覧ください!

資産形成と生前整理 たかしまFPサービス

──屋号と業種、仕事内容を教えてください。

「たかしまFPサービス」という屋号でファイナンシャルプランナー(以下FP)をしています。FPとはお客様のライフプランを実現するための資金計画を一緒に考えることを手伝う仕事です。

お客様のライフプラン実現の裏付けとなる資金計画を立てるため、まずは現在のキャッシュフローをお聞きしてキャッシュフロー表の作成をします。

キャッシュフローとはキャッシュの流れ、家計の収入(キャッシュイン)と支出(キャッシュアウト)のことです。

キャッシュフロー表は大きく分けて収入・支出・貯蓄(金融資産)の3つに欄がわかれているのですが、それらを確認し作成していくことで家計の将来のキャッシュフローの見える化をさせます。家計ごとに収入や暮らし方が違いますので、まずはキャッシュフローを聞かないと将来の資金計画が立てられないですからね。

そしてキャッシュフロー表が家計の収入、支出など定量的な情報になりますが、「これからの人生、どういう計画にしていきたいのか」というような夢や価値観、実現したいライフプランなど定性的な情報を聞き出していくことも大切で、ご自身や家族が将来何をしていきたいのか気づいていただくよう質問をしながら話を進めていきます。

資金計画については、元々証券会社で働いていた経験があるので株式や投資信託といった資産運用の知識がベースにあり、資産運用の考え方や実行についてのアドバイスを得意としています。資産運用は絶対必要だとは言いませんが、必要な方は多いと感じています。これまでの経験や知識をもとに多くのお客様と関わらせていただいています。

──仕事上、どんな業種と関わることが多いですか。

お客様がどんなことを望んでいるかによって変わります。

FPの仕事は最初にお伝えしたとおりお客様の実現したいライフプランの資金計画です。ライフプランの実現のために実行するという段階もあります。お客様への実行支援のひとつとしてそれぞれの専門家に繋ぐことも多いです。

資産運用だと証券会社、保険募集人、不動産を買う時は工務店、ハウスメーカーなど不動産業界です。最近はエンディング系(終活)にも力を入れているので行政書士、司法書士、弁護士、税理士ともかかわりがあります。

──仕事で心がけていることはありますか。

個人相談の時は自分が喋りすぎないように気を付けて、お客様に質問して、話をよく聞き、聞かれたことに応えるようにしています。

また、「この人はなぜこのことを聞いたんだろうな」って考えるよう意識しています。

お客様は話し相手がFPと思って来ていますし事前にヒアリングシートなどで相談内容は把握して臨みますのでそこまで突飛な質問は無く、最初からにお客様の話を聞ける土俵には立っていることは多いです。弁護士さんの法律相談とかだと、どんな質問が来るかわからないですよね。そこが他の士業とは違うところかもしれません。

元々独立志向は強かった

高島健

──なぜ、FPとして独立しようと思ったのですか。

自分が独立してやりたいという想いは小さいころからありましたね。

幼いころは学校でも先生のいうことをあまり聞かないし自由に楽しくやってしまうタイプで、そもそも集団行動が苦手なんですよね(笑)

先生にもけっこう怒られたりするじゃないですか。子供心に「組織でやっていけないのかな」って漠然と思っていました。

「それじゃあ自分の腕でやっていける力をつけていかないといけないな」って、変な方向に意識が高かったんです(笑)

大学卒業後は営業の仕事に興味があったので、証券会社に入社しました。当時はFPで独立しようとは考えていませんでしたが、自分で仕事をしようと漠然と思っていただけでした。社員として目標の数字を追いかける環境の中で、社内で生き抜くために営業を頑張っていましたね。

目標に向けて頑張ること自体は嫌いではないんですが、業界として昔は商品ありきの営業だったんですよ。お客様のニーズを汲み取るということは抜け落ちていて今のFPの考え方とは正反対。

ふと「お客様のためになっているか?」とお客様目線になったときに、それは営業マンによってケースバイケースであると感じそれでは自分自身で独立した方がお客様のためになる提案ができるのではないかと感じました。それがFPとして独立しようと決めた最初の想いかもしれません。

会社員として5年働かせていただいた後、FPとしての独立。「自分で独立して仕事をする」と子供の頃から漠然と思っていたことをカタチにするための活動がスタートしました。当時の会社には仕事も宴会も笑いも、とても勉強させてもらい感謝しています。

FPの嬉しい時とつらい時

高島健

──仕事をしていて、どんな時が嬉しいですか。

色んな人に会えるのが魅力です。そもそも人が好きなので色々会えて話を聞けるっていうのが楽しいです。

お客様からのご相談で漠然と「わからない」「どうしたらいいかな」のような素朴なご質問もいただくのですが、「わかりやすかったです!」と帰って行かれる時は達成感を感じますね。

──逆につらかったことや辞めたくなったことはありますか。

独立したばかりの頃は、もちろん仕事がないので、仕事を獲得していくことが大変でした。

ただ、まずやってみる、あきらめないの精神で少しずつ仕事を獲得していくことができました。会社員時代の営業の経験が生きていたのかもしれません。

相談の仕事だと、知識の引き出しが少ないテーマの相談の場合、提案の質が足りているのか不安になりますし実際に質が低かったなと思うこともありました。実際に直接指摘してくれるお客様はほとんどいませんから、お客様のための提案ができるよう自信がつくまで徹底的に学んで専門性を高めてきました。どんどん質をあげていくことは大変ですが、勉強しながらわからないことをやっていくのは楽しいです。まだまだ学びは続きますね。

FPで独立する人に向けて

高島健

──これからFPで独立する人に向けて、何かアドバイスをお願いします。

やっぱり営業力、コミュニケーション力でしょうか。営業といってもバリバリ自分を売り込んでいくとうことではなくて、この人に相談してもらいたくなるようなコミュニケーションが取れたりとか自分の専門分野を明確にして何をしてあげられるのかを周囲に語れることも大切なことだと思います。

FPをビジネスとして見た場合のビジネスモデルを考えておくのもいいんじゃないでしょうか。私は全然考えないで独立してしまったので、強めにお伝えしておきたいです(笑)

現状、個人相談、保険、IFA、講演や執筆など様々な立場で活動しているFPの方々がいらっしゃいます。

どの立場が良いということではなくて自分がFPとして何を実現して稼いでいきたいかということだと思います。一方で自分自身のビジョンも変わることもありますし、生活者や世の中の情勢や求める価値観も変わりますからあくまで独立時のビジネスモデルのイメージは持っておきましょうね、ということですね。

自身のバックボーンを生かせることを柱に考えられるといいですよね。専門業界に10年とかある程度いて、知識を蓄えてから独立することをおすすめします。

私は20代後半で独立したので経験が足りなくてずっと苦労しました。そのため独立後に本業をする一方で知識を深めるべく勉強をしてきましたが、得意な専門分野を持っていてそれを独立後に生かせるのならば強いですね。

FPの新たな成功モデルを目指して

高島健

──最後に、これからやってみたいことはありますか?

価値観の多様性と言われるいまライフプランの設計は必要不可欠になってきているので、資金計画を立てる必要性は間違いなく高まってきています。

しかしまだまだFPサービスの認知度は低いのでFP側が生活者へ向けての営業努力というか啓蒙活動をしていけると思っていますので、FPのサービスを提供する者としてFPという仕事を一般の人に認知してもらって「何をやってくれるのか」をちゃんと示していき、FPの新たな成功モデルになれるように成長していきたいです。

独立して10年経ちましたのでさらに10年。まずは20周年を目指して頑張ります。

──本日はありがとうございました!

オフィス情報

事務所名 たかしまFPサービス
所在地 〒104-0061
東京都中央区銀座7丁目13番6号 サガミビル2階
TEL:03-4455-4732
業務内容
  • ライフプラン相談
  • ファイナンシャル・プランニングに関する相談、実行援助
  • 子育て・教育資金に関する相談、情報提供
  • ライフプランニングに応じた生命保険の見直し・取扱い
セミナー講師・研修等
  • 一般生活者向け子育て・教育資金セミナー講師
  • 企業従業員向けライフプラン・投資教育セミナー講師
  • 金融機関職員向け金融商品に関する研修講師
  • ファイナシャル・プランナー(AFP・CFP)養成講座講師
  • 一種証券外務員取得のための研修講師
URL http://takashima-fp.com

この記事を書いた人

平澤 一馬

平澤 一馬(ひらさわ かずま)

東京都世田谷区出身
保険業界6年目
20代前半に声優・舞台俳優をめざし養成所や小劇団に所属していた。
その時の経験を活かして「どうやったらわかりやすく伝わるのか」をモットーに営業しております。日々勉強。

写真を撮った人

伽賀隆吾

伽賀 隆吾(かが りゅうご)

北海道出身。現在は東京都在住。
車両撮影の照明会社に就職、同社のライトマンからキャリアをスタート。のち写真部と兼任で修行後フリー。職業カメラマンとして活動しながらギャラリーバーPaper Poolにて展示企画・運営・なんちゃってギャラリスト・炊事なども行っている。


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