ビジネス

デザイン

アソビ

ライフ

ヒトノワの交流会

「遊びが仕事に、仕事を遊びに」FUNNARY代表 俵谷龍佑

こんにちは。ヒトノワ編集部の平澤です。
ヒトノワビジネスインタビュー第二弾です。

今回はライターの俵谷龍佑さんにインタビューすることになりました。
ライターとはどういう仕事なのか。それではご覧ください!

楽しく、ファンを作る FUNNARY(ファンナリー)

──俵谷さんの会社名または屋号をお聞かせください。

法人化はしてなくて、個人事業主で仕事をしています。
屋号は最近までつけてなくて、今年しれっとつけました(笑)
「FUNNARY(ファンナリー)」と言います。

──造語ですか?

そうですね。この言葉には3つの意味が込められています。1つ目が楽しむの「FUN(ファン)」、2つ目がファンづくりの「FAN(ファン)」、そして3つ目が、「明るくて上品なさま」を意味する京言葉「はんなり」です。
最後のは完全に語呂でかけています。京都が大好きなんです。

──なるほど。ライターとは具体的にはどのようなお仕事をされているのですか?

ライターって新しい仕事だから、説明しにくいのですが、主に企業のWebサイトやメディアの文章を作成する仕事をしています。Yahooニュースでよく表示されている取材記事、ニュース記事といったものには全てライターが関わっています。私自身は、特にジャンル問わず、いろいろな記事を書いていて、最近だと愛媛県庁さんと楽天さんが共同で立ち上げた「愛媛百貨選」の中の取材・文章の作成を担当しました。

──素人的にはライターさんは「文章書く人」ってイメージが強いですね。

そうですね。まさに取材して文章書くのがメインなんですが、ただ、文章書けばいいのかといったらそうでもなくて、どんな仕事でもそうだと思いますが、指示されたとおりに動くだけではやっぱりダメなんです。

そこで私は「SNSをやってみましょう」「こんな内容の記事を書いていきましょう」など、積極的に提案します。提案・営業力は他には負けない自負があります。

人と話すのが苦ではないので、長い付き合いの取引先に対しても新しい提案をしたりします。もし自分ができない場合は、知人でできる方を紹介することもあります。

例えば、サイトのリニューアルやWebサイトの分析など、自分の専門外の領域の仕事が来たときは、知り合いのディレクターをクライアントに紹介し、そのディレクターの人と二人三脚で仕事をすることもあります。もちろん逆のこともありますね。

──ライターさんの仕事って、もっと幅が狭いと思っていました。

実は幅広いんですよ。大半の業種は関われるんじゃないかな。
今はサイトが多いので文章を書かないってことがないんですよ。本来はアウトソーシングできるところがあるのに自社でやっちゃってて、結局うまく回ってないことがほとんどです。

最近の流行でいくと「クラウドファンディングの記事を書く」という仕事もこれからどんどん増えていくと思いますね。

人を楽しませることが好きでこの業界へ

俵谷龍佑

──そもそも、なぜライターで独立しようと思ったのですか?

小さい頃は音楽で食べていこうと思ってたんですよ。ドラムやってて。本音はヴォーカルをやりたかったんですけどね、自分で歌がうまくないと思い込んでて(笑)で、なんとかできないかなと高校2年生の時にドラムにしたんです。

小学生の時から自分が会社員になるイメージがわかなくて、スーツよりも私服を着てできる仕事と思ってたら、芸能界やエンタメ業界がいい!となったんです。

ただ、それだけで食べていくのは大変だと思ったので会社員でキャリアを積んで30歳で独立しようと考えていたんですよ。
ただ、新卒で入った広告代理店の仕事が自分に向いてなくて、1年で退職することになりました。

──それで、退職後独立したと。

そうですね。予定よりも5年くらい早まってしまいました(笑)

最初はブログで食べていこうと考えていたんです。ファンづくりにもブランディングにもなるし。しかしライティングスキルもなかったので、そこでライターをしようと考えたんです。そしたら、意外と今のライターという仕事が肌に合ってたんです。

音楽活動の方は、独立して2年目に音楽イベントコミュニティーを立ち上げました。当時バンドは解散していましたが、まず「人が集まる仕組み(イベント)」があれば、あとは「コンテンツ(バンド)」だけと思って、先にハードから作りました。やっぱり、もっとも大変なのって集客だと思うので。

でもイベント企画ってビジネスにするのがなかなか難しくて、苦戦しています。 イベントを続けてきて分かったことは、根本的に人を楽しませる、エンタメが好きなんだなってことですね。それは、ライターで記事の企画を考えている時にも活きていますね。どうにかして面白くしたい、楽しい感じにしたい、って。

やりがいと苦労

俵谷龍佑

──どんな瞬間が一番楽しいですか?

取材している時に、身震いすることがあるんですよ。いい話聞けたなって。
スポーツで言うとゾーンに入る、ライブだと自分もノって、客もノってきた、みたいな感覚ですね。
あとは、シンプルに自分の記事のアクセスが多い時は嬉しいですね。

──ウェブだと直接エンドユーザーの反応見れないと思うのですが…どうやって感じるのですか?

ブログを毎日書いてた時があるんですが、ちらほら記事に反応をくれる人がいて、Facebookで私のこと調べて、長文の感想をくれたこともあります。大阪の全く知らない人だったんですけど。

SNSが発達した時代だからこそ、エンドユーザーとの接点も増えてきてるんですよ。
もちろん、手厳しい意見が直接くることもありますが(笑)

──時代の流れですね(笑)特にこれは辛かったみたいなことはありましたか?

意外とそこまで思いつめたことはないんですけど、一番辛かったのは仕事がなかった時アダルト記事を書いたことですかね。

──アダルト記事!?

最初は池袋のカルチャーの記事を書いてほしいってことだったんですが(笑)、とにかく文字量が多くて、月に32,000文字近く書いて32,000円くらいでしたね。しかも当時週3フルタイムでベンチャー企業でライターのアルバイトもして、自身のブログも書いていたので、10万字は軽く超えていたと思いますね。

──え!?1文字1円ですか!?

書きすぎて腱鞘炎になりましたね。それが一番つらかったかな(笑)
でもそういう体験があったので「その時に比べれば楽」って思えるようになりました。独立して半年は遊ばないって決めて、ずっと書いていたので。

これからライターを目指す方に向けて

俵谷龍佑

──これからライターを目指したいという若者がいたら、なんて声をかけますか?

「まずブログを始めた方がいいです」ってアドバイスします。
未経験OKの仕事もあるんですけど、安いし実績にならないことも多いので。それよりはブログ作っちゃって記事書いた方が実績と意欲を見せられます。

あと、割と早い段階で他のライターに発注することを覚えた方がいいですね。

ライターによって得手不得手があるので、自分が苦手な分野は他のライターに依頼した方がいいですね。そうすると、発注側と受注側、どちらの気持ちも知ることができます。発注側の気持ちを知ることで、クライアントのニーズに沿った提案ができます。

──他業種と一緒に仕事をすることが多いとの事ですが、主にどんな業種が多いですか?

一番はカメラマンですね。
他は、クライアントとの間にディレクターや編集プロダクション、広告代理店が入ることもあります。

あとはどういう記事を書くかによって組む人が変わってきます。
書籍のライティングだと出版社や編集者と組みますし、レアケースですが専門記事だと専門家に監修に入ってもらうこともあります。

──僕は文章を書くのが苦手なのですが、どうしたら上手くなりますか?

ともかく数こなすことですよ(笑)

これからのFUNNARY

俵谷龍佑

──では、最後に一言お願いします!

今、色んな仕事をしていて、ゆくゆくは法人化して、規模を拡大したいですね。 業務範囲も広げていて、ディレクターの仕事も始めました。

色んな事をして生きていく、そんなモデルケースになりたいですね。マルチプレイヤーって言うんですかね、まったく関係ないことを同時にやることが好きなので(笑)

ぜひ新時代のモデルケースになっていってください!ありがとうございました!

オフィス概要

屋号 FUNNARY
できること コラムライティング、ホームページ制作、SEOコンサルティング、SNS運用、イベント開催
URL https://orezinal.com

この記事を書いた人

平澤 一馬

平澤 一馬(ひらさわ かずま)

東京都世田谷区出身
保険業界6年目
20代前半に声優・舞台俳優をめざし養成所や小劇団に所属していた。
その時の経験を活かして「どうやったらわかりやすく伝わるのか」をモットーに営業しております。日々勉強。

写真を撮った人

伽賀隆吾

伽賀 隆吾(かが りゅうご)

北海道出身。現在は東京都在住。
車両撮影の照明会社に就職、同社のライトマンからキャリアをスタート。のち写真部と兼任で修行後フリー。職業カメラマンとして活動しながらギャラリーバーPaper Poolにて展示企画・運営・なんちゃってギャラリスト・炊事なども行っている。


この記事をシェアする

人気記事

キーワード