こんにちは、新川です。
最近では、転職経験がある人が増えてきていますね。現在、社会人の約50%、つまり2人に1人が転職経験があるそうです。
私も転職活動をほんの少しですがしていた時期があるので分かるのですが、いざ転職をするぞ!となった時、やはり1番の難関は面接なのではないでしょうか。
どんな質問をされるのか、何をアピールすればいいのか、転職理由はどこまで正直に話して良いのか、気になっている方も多いと思います。
新卒採用面接については、すぐそばに就職活動をしている友人がいますし、学生ですので、先生や就職セミナーなどで気軽に質問することができますが、転職活動では気軽に質問できる相手も少ないですよね。
そこで今回は、中途採用面接のノウハウを転職理由と自己PRを中心にお話ししていきたいと思います。
中途採用に対する意識変化
まずは、転職についてのイメージについてお話ししていきます。
昔と今とでは転職に対するイメージが変化しているため、転職しやすい環境が生まれ、転職経験者が増えています。テレビCMや電車の中吊り広告でも転職サイトの宣伝をよく見かけますし、実際、私の周りでも転職経験のある友人は多いです。
では実際、転職に対する意識がどういう変化があって転職者が増えているのか、企業側と労働者側それぞれの意識変化を見ていきましょう。
企業側の中途採用に対する意識
ある時期までは、日本ではやはり終身雇用が一般的でした。新卒で就職してから、定年まで同じ会社で働く人がほとんどだったようです。
しかし、現在は事業拡大やグローバル化にともない、専門的な知識や技術を持っている人材を必要としている企業が増えました。そのため、経験を積んできた人材を中途採用で雇用する企業が増えてきています。
また、新卒採用難や人材不足からも通と採用に一段と力をいれている企業も多いようです。
労働者側の中途採用に対する意識
労働者からの転職に対するイメージも、ネガティブな理由だけでなく、キャリアアップや自分らしいワークライフバランスの獲得を目指すための転職と、ポジティブな理由の転職が増加しています。
給与の面からも、自分のスキル見合った企業へステップアップするのも、昔に比べ一般化してきているため、転職する人も増えているようです。
転職理由でマイナス印象を与えないコツ
企業側も労働者側も、転職についてポジティブなイメージに変化していることがわかりましたね。
では早速、転職理由を述べる上でのコツを書いていきたいのですが、まずは中途採用面接でよくある質問項目についてお話ししていきます。
新卒採用面接と中途採用面接の質問項目の違いにも触れ、面接官が何を聞きたいのか、どんな人材を雇用したいと考えているのかが分かると、具体性も増してより良い回答が練られるのではないでしょうか。
中途採用面接でよく聞かれる項目
中途採用試験で必ず聞かれるであろう質問は次の項目が多いです。
- 自己PR
- 転職理由
- 志望動機
- 逆質問
次に、新卒採用試験でよく聞かれる質問事項です。
- 自己PR
- 志望動機
- 長所と短所
- キャリアビジョン
新卒採用面接と中途採用面接との質問事項での大きな違いは、言うまでもありませんが「転職理由」です。
ただ、転職理由を話す際に、自分がマイナスな印象をもたれてしまうのではないかと考え、何を答えるべきなのか迷ってしまいますよね。
では、中途採用面接において模範的な転職理由の回答とはどのようなものなのか、NG例を踏まえご紹介していきます。
転職理由のNG例
転職理由を話す際のポイントですが、接官が転職理由を尋ねた際に気にする点は
- 同じ理由でまた離職するのではないか
- 前向きな転職なのかどうか
- 退職理由と志望動機に一貫性があるかどうか
です。
まずは、転職理由で述べるべきではない、NGな回答例を見ていきましょう。
「前職では、上司に嫌われており、正当な評価を受けられませんでした。また、残業も多く、プライベートの時間がほとんど取れず辛いです。給与も見合わなかったため離職いたしました。御社では私の培ったスキルを活かし、売り上げ向上に貢献していきたいです」
分かりやすくするために多少大袈裟に書きましたが、1つ1つ良くない点を解説していきます。
まず、「人間関係の構築に失敗した」というような理由を挙げただけでは、また人間関係で揉めてしまった際に辞めてしまうのではないか、上司や同僚を好き嫌いで判断するのではないか、と企業側に不審に思われてしまいます。
また、不満ばかりを連ねても企業側からは「条件だけで選んだのかもしれない」と思われかねません。中でも「辛い」「疲れた」のようなネガティブワードはNGです。
そして何より、退職理由と志望動機に一貫性がないと、「なぜこの会社を選んだのか」が伝わりづらく、良い印象が抱かれません。
転職理由の模範回答
では、一体どのような返答が求められているのでしょうか。1つの模範例を挙げおきます。
「上司から毎週、休日出勤を強制されていました。平日も毎朝7時から夜11時までの勤務が常態化しており、かつ給与面でも月収17万程度で、大幅な改善や昇進はないと言われました。ワークライフバランスの改善と、御社の売り上げに貢献しキャリアアップしていきたいと考えて転職にいたりました」
まず、客観的に上司の非合理さや理不尽さを具体的に伝える必要があります。愚痴や不満のような感情論が多いとマイナス評価を受けてしまうので気をつけましょう。
そして、「辛い」「疲れる」のようなネガティブワードを避け、具体的な数字を交えながら、新しい職場ではどのようなステップアップを望んでいるかを述べます。
例では簡潔にまとめてありますが、会社の特色に合わせてキャリアビジョンを明確にするとなお好印象です。
中途採用試験でアピールすべき点
よくある質問項目でご紹介したように、新卒採用面接でも、中途採用面接でも「自己PR」がありますね。
同じ自己PRでも、中途採用面接と新卒採用面接では伝えるべき内容が変わってきます。
新卒採用面接での自己PRは、学生時代に注力したことを中心に聞き、人柄、コミュニケーション能力や協調性の有無を中心に見られています。
次は、中途採用面接の自己PRでは何をアピールすべきなのか具体的に見ていきましょう。
給与に見合う人材
1つ目は自分が給与に見合うスキルを持っている人材だとアピールする必要があります。
前職でのポジションや仕事内容を伝え、新しい企業での具体的なスキルの活かし方を説明しましょう。
また、希望年収を聞かれることもありますので、前職での年収も伝え、希望年収を答えましょう。
ただ、ほとんどの企業が、経歴、年齢、役職を総合的に判断し、給与が決定しますので、希望年収を聞かれた際も固執しないことを付け加えておくと良いでしょう。
即戦力
2つ目は、即戦力になれる人材だとアピールしましょう。
企業側の転職に対する意識変化でも述べたように、企業側が労働者を中途採用するメリットは、専門的な知識、技術を持った人材を雇用できる点です。
新卒採用とは違い、すでに技術を持っている人材が入社することで、効率的に事業を進めることができます。
長くその業務を経験しており、専門的なスキルがあるとアピールすることで、事業拡大で逼迫している企業などから重宝されること間違いありません。
また専門的技術だけでなく、社会人としての経験で得たことも話せると良いでしょう。
ポテンシャル
最後は、ポテンシャルです。いわゆる「ポータブルスキル」と呼ばれているものです。
チームで働いていく上での「協調性」、クライアントに対する「交渉力」、そして、物事を冷静に捉え分析していくための「俯瞰する力」この三つの能力を兼ね備えていることをアピールしてください。
専門的な知識や技術はもちろん大切ですが、長期的に企業に利益を生み出せる人材かどうかを判断するために、面接官はポテンシャルも見ています。
また、未経験の業種であっても、ポテンシャルで採用される可能性がありますので、アピールできると強みになります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。ポイントをまとめると以下の通りです。
- 転職に対する意識は企業側も労働者側も良い方向へ変化している
- 転職理由は具体的かつ前向きな理由を述べる
- 自己PRは「経験」や「スキル」をアピールし必要な人材だと述べる
少しでも転職を考えている方の参考になれば幸いです。最後までご覧いただきありがとうございました。
この記事を書いた人
新川恵里(しんかわえり)
私立高校国語科の教員経験を経て、フリーライター見習中。SEO、リサーチを日々習慣にしながら、わかりやすく親しみがあり、表現力のあるライティングと誠実な対応を心がけています。
趣味は旅行とカメラとカフェ巡り、お酒と美味しいごはんも欠かせない。