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経験者が語る!フリースクールってどんなところ?

こんにちは!大森さちです。

皆さん、「フリースクール」というものはご存じでしょうか。
実は私、中学3年間不登校で、フリースクールに通っていました。
当時の経験を交えて、今回は「フリースクール」についてお話しようと思います。

そもそもフリースクールってどんなところ?

海外と日本で意味合いが変わってくるのですが、日本では
「様々な理由により学校へ行けなくなってしまった子供たちが、学校の代わりに通う場所」
と考えていただくのが良いかと思います。

運営しているのは自治体だったり、NPO法人だったり、ボランティアだったり…と様々です。

フリースクールの目的や内容も、子供の居場所として提供しているタイプ、学校復帰が目標となっているタイプ専門家がサポートするタイプ、それらが混在しているタイプ等など、様々あります。

ちなみに私が通っていたのは、自治体(市)が運営していて、学校復帰を目標としつつ子どもの居場所も兼ねているフリースクールでした。

フリースクールで何をするの?

上記のようにフリースクールによって目的や内容が様々なので一概に言えません。 一例として、中学生当時私が通っていたフリースクールの内容をご紹介したいと思います。

そこのフリースクールの対象は小学生~中学生。高校生になると卒業でした。
フリースクールが開いているのは月・水・金のみ。
流れとしては、

登校

気になったニュースの発表

各自勉強・読書タイム

お昼

各自勉強・読書タイム(近くの公園にお出かけ)

下校

という感じでした。

スクールバスなどは特になかったので、登下校は保護者に送ってもらう子もいれば、自宅から自分の足で登下校する子もいました。

私の場合、家からフリースクールの距離がかなりあったので、親に朝通勤がてら送れる範囲まで車で送ってもらい、そのあとは歩いて通いました。

人数は3年間で変動がありましたが、私がフリースクール通いはじめた当初が約20人ととても多い方でした。
フリースクールの受け入れ上限もそのぐらいだったと思います。

人その後は平均して10人いるかいないかの人数でした。
来ている子たちの年齢は、小学校高学年~中学生が多かった気がします。

登校だけでなく、学校のような課外学習などのイベントもありました。
市内にいくつかフリースクールがあったので、他のフリースクールの子との交流の機会もありました。

フリースクールに通ってよかったこと

私は中学1年になって2か月ぐらいで不登校になり、秋頃フリースクールに通い始め、中学卒業までフリースクールに通い続けました。

通っていてよかったと思ったことはまず「自分の新しい居場所を得られたこと」だと感じています。
私が不登校になってしまった理由は、端的に言うと学校に馴染めなかったことが原因です。

また、親は共働きで忙しく、家が辺鄙なところにあり近所に友人もいなかったので、家にいても孤独でした。

そんななか、フリースクールは家でも学校でもなく、同じような仲間がいる「第3の居場所」になったのかなと思います。

家にずっといるのではなく、外に出て人に会う形だったので、不登校ながらある程度の人とのコミュニケーションがとれたのもよかったと思います。

また、私が地元に帰った時に会う友達は、このフリースクールで出会った友人達です。
東京に出た今でも、地元に20年来の友人がいることはとてもありがたいです。
そんな友人達と出会えたフリースクールには、とても感謝しています。

フリースクールに通って大変だったこと

通って大変だったことは、授業というものがなく、勉強が自学自習だったことです。
私の通っていたフリースクールの先生は元小学校教諭の方だったので、中学の勉強は教えることができなかったようです。

私の場合、母が以前中学生の家庭教師をしていたので、母親に勉強を教えてもらっていました。
しかし母が勉強を教えてくれるのも夜か休日のみなので、あとは自学自習でひたすら勉強…それが大変でした。

ただ、この時自学自習していたことが、後に通信制高校に入学し、3年でしっかり卒業できた理由でもあると思うので、無駄ではなかったなと思っています。

私のケースでお話させていただきましたが、フリースクールによっては学習支援もしているフリースクールもあると思うので、気になる方は学習支援があるか聞いてみるのがベストかと思います。

フリースクール卒業後は?

フリースクールに通っている、不登校のお子さんと保護者の方は将来が不安な人が多いと思います。
「きちんと高校行けるのか…」「社会に適応できるのか…」私の親もきっと心配していたに違いありません。

私は中学卒業後、通信制高校に進学し3年で卒業し、親元を離れ埼玉の大学に進学しました。
その後も関東に残り、社会人として約10年生きています。

同じフリースクール出身の人たちは、地元で就職した人が多いですが、なかには東京に来て働いている人もいます。
結婚して、子供を授かった人もいます。

人それぞれ不登校になった事情が違うので、不登校でも将来100%大丈夫!とは言い切れません。
ただ、不登校だった人もその後学校に通って就職して社会人として生活している人がたくさんいます。
私もその一人です。将来については楽観もできないけど、悲観的すぎる必要もないと思います。

まとめ

今回は編集部の平澤さんの「ビジネスに役立つ芝居術」シリーズの影響を受け、「私自身の経験で何か話せることはないだろうか」と考えて、フリースクールに通っていたことを思い出し、経験者の自分しか書けないことだと思い、お話をさせていただきました。

当時の自分と同じような状況にある不登校の方やその保護者の方に参考になれば幸いです。

この記事を書いた人

大森さち

大森 さち(おおもり さち)

福島県出身。東京都在住。
WebデザイナーやICT支援員、保険営業など様々な職を経験し、現在はフリーランスのWebデザイナーとして活動中。
パンケーキソムリエールとしてパンケーキの食べ歩きのサイト「パンケーキホリック!」を運営している。
https://pancakeholic.com/


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