こんにちは。ヒトノワ編集部の平澤です。
先日、10年来の親友が晴れて結婚しました。その2次会に呼ばれていたんですが、3週間くらい前に「司会よろしく!」とさらっとLINEで依頼がきまして(笑)
もちろん仲いいから、というのもあるのですが、実は芝居をやっていたころに縁あって披露宴や2次会の司会を仕事としてやっていた時期があるんです。そこもあっての依頼なのかなと。
今回は披露宴や2次会の司会をやるうえでのコツや注意事項をご紹介したいと思います!
原稿を考える
慣れていれば別に原稿はいらないと思いますが、こういった機会ってなかなかないですよね。そうすると道案内になるものがないと、せっかくの晴れの日が台無しになってしまう可能性があります。
今回も親友から「気張らず楽な感じでいいよ!」と言われてましたが、さすがにそうはいかないよ、と思い、原稿を作成しました。司会をやっていたのは15年くらい前なので、当時のパソコンがまだ奇跡的に動き、原稿を引っ張り出すことができました(笑)
原稿作成するうえで大事なのは新郎新婦との打ち合わせです。当たり前ですが、何をやるのかによって話す内容や順番がかわるので、しっかりと話し合いをしておくことが大事です。僕は当日の流れを確認しながら細かいところを把握していきます。具体的には、
新郎新婦は同時に入場なのか
基本は同時入場ですが、稀に新郎が先で新婦がご両親と、なんてこともあります。
新郎新婦紹介はやるのか
プロフィール紹介や馴れ初めなどを話したりします。
ケーキ入刀はあるのか、ファーストバイトはやるのか
最近はファーストバイトまでがセットでやることが多いですね。最初の盛り上がりのところです。
乾杯は誰なのか。どんな関係性なのか
乾杯までは結構お堅い空気が続くので、役職名とか間違えないようにしたいですね。
余興はあるのか
余興がなく歓談中心の会もあるので、マイクをもって各テーブルを回るなど、司会が盛り上げるために何かやる必要はあるのか確認します。
お色直し(中座)はあるのか
披露宴だとお色直しあることが多いですが、2次会だと無いこともありますので確認しましょう。
結びの言葉は誰がするのか
最近は新郎が挨拶することがほとんどですが、昔ながらのスタイルだと新郎のお父さんがしたりすることもあるので、確認しましょう。
などですね。
使ってはいけない言葉
打ち合わせが終わったら、いよいよ原稿作成に入ります。作成上、最も気をつけなくてはいけないのが忌み言葉と言われるマイナスな言葉は絶対に使ってはいけないという点です。具体例を挙げると、
- わかれる
- 切る
- 最後
- 出口
- 退場
などです。ここからスタートする二人にこのような言葉は厳禁です。1と2の言葉は、まぁ言うこともないと思うのですが、よくありがちなのが会の終了時に「最後に新郎から挨拶が~」とか「新郎新婦が退場します」ってなってしまうことです。
では、どうやって言うのかというと別の言葉に置き換えるわけですね。
最後に新郎より挨拶が、
→結びに、新郎より御礼の言葉が、
新郎新婦が退場します。
→皆様お見送りのため、新郎新婦には一足先にお開き口へとお進みいただきます。
こんな感じですね。
あと新郎新婦の呼び方にも注意が必要です。披露宴(2次会)の開始時は他人だった2人が式の終わりには夫婦になる、という時間軸の流れがあるので以下のように紹介することになります。
開始の挨拶時:
新郎「佐藤 太郎」様、新婦「鈴木 花子」様の披露宴を始めさせていただきます。
結び時:
以上を持ちまして佐藤 太郎様、花子さまの披露宴をめでたくお開きとさせていただきます。
こんな感じです。
当日の流れ
当日は本当にドタバタします。平澤お得意のやつですね(笑)
遅くても式の1時間前には会場に入りましょう。そして可能であれば新郎新婦に挨拶しておきましょう。その際、流れに変更がないかの確認をするといいですね。
ただ、新郎新婦もバタバタしてるので挨拶できないこともあります。その時は腹をくくりましょう(笑)
そして最も大事なのが会場の責任者との打ち合わせです。進行表という当日の流れが書いてある紙をもらって、原稿と流れの違いがないか最終チェックです。
ここでたまにあるのが、新郎もしくは新婦が相手に内緒でサプライズを用意してることがあります。そうすると2人との打ち合わせ時には出てこなかった項目が増えるので原稿が変わります。もちろん追記することになるのですが、その時にも忌み言葉に気をつけましょう。
打ち合わせ時に最も大切な事は「誰が入場時の合図をくれるのか」とか「ケーキ入刀時の準備完了の合図はどんな感じなのか」などの余興ごとの合図の方法を絶対に確認しましょう。そうしないと準備が終わってるのになかなか司会の発声が無く変な間が生まれてしまいます。そういったことは避けたいので、細かいとこまで聞いて打ち合わせしましょう。
電報が届いている場合、この打ち合わせ時にもらえたりします。ここでのチェックポイントは送り主の名前です。たまに読めないことがあるんですよ。その場合は新郎新婦に確認しましょう。絶対に間違えられないですからね。
本文にも目を通し黙読しておきましょう。僕は漢字が苦手なので、たまに読めなかったりします(笑)事前にチェックし、ネットを駆使して調べておきます。
そうこうしてると来賓の方々が入場する時間になり、注意事項とかがあればこのタイミングでお伝えしたりします。
新郎新婦の準備が整ったら、いよいよスタート!
ここからは一気に物事が進んでいくのでドタバタします(笑)お開きになるまでは気が抜けないですねぇ~。
でも、新郎新婦から感謝の言葉をもらえると、ここまでの苦労が報われます。
とても大変ですがやりがいもあるので、機会がある場合はぜひ挑戦してみてください!
この記事を書いた人
平澤 一馬(ひらさわ かずま)
東京都世田谷区出身
保険業界6年目
20代前半に声優・舞台俳優をめざし養成所や小劇団に所属していた。
その時の経験を活かして「どうやったらわかりやすく伝わるのか」をモットーに営業しております。日々勉強。