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名刺をつくろう!Illustrator CC2019 初心者講座 #6 入稿データを作成しよう

こんにちは。三善屋の山内です。
「イラレで名刺を作ろう!」この初心者講座もついに最終回です。最後の仕上げとして印刷会社に入稿するための準備をしていきましょう。

環境はMac OSX Mojave、イラストレーターのバージョンはCC2019です。

入稿とは?

原稿を印刷所に渡すこと。

ここでは印刷データを印刷所に渡すことを言います。印刷通販では細かいデータチェックをしてくれないことがあります。
完璧なデータを作って入稿しましょう。

枠の線を無くそう

レイヤー

トンボを作成した際に、名刺の外枠が黒い線になっていると思います。この線は印刷したくないので消しましょう。
トンボレイヤーのロック解除→「選択ツール」でオブジェクトを選択

レイヤー

右メニューやプロパティタブ→アピアランスで「線」のアイコンをクリックして「なし」に設定します。白の色は基本何も印刷されませんが、念の為「塗り」も「なし」にしといてください。

レイヤー

外枠の線がなくなりました。
(ホントはガイド機能とか使うんですが、まあ細かな便利機能はそのうち)

文字をアウトライン化しよう

文字のアウトライン化とは、文字を図形化することです。(正式にはベクターデータにする)
文字フォントはご自身のパソコンにデータが入ってるため、印刷所にフォントがないと表示できないんです。
そのためフォントが必要ないように図形のオブジェクトに変換します。

注意:アウトライン化すると文字の編集ができなくなります! 必ずアウトライン化する前に保存してデータを残しましょう!

レイヤー

レイヤー全てのロックを解除して「選択ツール」で全てのオブジェクトを選択します。

レイヤー

上部メニュー→ 「書式」「アウトラインを作成」

レイヤー

文字にすべてフチが出来たのがおわかりでしょうか。
文字が図形化されたので、フォントが必要ないデータとなりました。

一箇所でもアウトライン化を忘れると、印刷所に「フォントないから印刷できねえぞ」って言われるので注意してください。

フォントチェック

レイヤー

念の為、アウトライン化のし忘れがないかチェックします。
上部メニューバー→「書式」「フォントの検索」

レイヤー

ドキュメントフォントの窓枠にフォント名が表示されていなければ、フォントが使われていないということになります。

カラーモードをチェック

レイヤー

ドキュメントのカラーモードをチェックします。
印刷する場合、ドキュメントのカラーモードは「CMYK」です。
ドキュメントを作成した時に、印刷物のA4を選んでいるのでCMYKになっているはずです。

CMYKって?

一般的な印刷物はシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色のインクを使って印刷されます。4色をかけ合わせて多彩な色を表現しているんですね!
なんでブラックは(B)じゃないの?って思うかもしれませんが、Blueと間違えないようにKを使うようになったらしいです。

塗り足し(ドブ)

レイヤー

今回の作成例では気にする必要はありませんが、もし用紙の端まで絵柄を印刷したい場合「塗り足し」が必要になります。

仕上がりサイズより3mm大きめに絵柄を配置することで、断裁ズレが生じた時、白い部分が出ないようにするために必要です。

画像の埋め込み又はリンク

今回の作成例では画像(ビットマップデータ)を配置していないので、画像のチェックは必要ありません。
画像に関してはこれから「チラシ編」で詳しくお話したいと思います!

別名で保存

レイヤー

アウトライン化すると、文字の編集が出来なくなるので別名で保存します。
上部メニュー→ファイル別名で保存

レイヤー

ファイル名の最後にOLとかアウトラインとか付けておくと分かりやすくてよいと思います。

さいごに

以上で入稿データは完成し名刺作成作業は完了となります。第6回にわたりお疲れ様でした! 名刺の作り方は理解できましたでしょうか。

あとは印刷会社で入稿時の注意事項を確認してデータを渡すだけです。いい名刺ができることをお祈りしてますよ。

それではまた!

名刺をつくろう!Illustrator CC2019 初心者講座

この記事を書いた人

株式会社三善屋

山内 裕介(やまうち ゆうすけ)

1978年生まれ。株式会社三善屋代表取締役。
最近カメラマンに教わったレシピで、ナポリタンのレベルが劇的にアップ。


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